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「イノベーション・オブ・ライフ」を読んで、キャリアや人生について考えてみる

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こんにちは、ポルスクです。

今回は、クレイトン・M・クリステンセンさんの「イノベーション・オブ・ライフ」という本についての感想です。

 

著者のクリステンセンさんは経営学の教授です。

 

教授の書いた本っていうと、なんかよくわからん難しい理論がゴチャゴチャ書いてあるって感じがすると思いますが、本書はそんな本ではありません。

本書は理論書というよりも、理論を使って人生やキャリアについて考えるための本です。

 

概要

本書は、「経営学の理論を企業ではなく、人に当てはめてみる」といったことが書かれています。

もう少し具体的に言うと、最初に理論を具体例を踏まえて紹介し、そのあとに理論を人生に当てはめていくっていう流れになってます。

 

だから、本書で挙げられた理論を全く知らなくても理解できるように書いてあります。

具体例があってわかりやすいです。

 

大学で経営学を学んでた僕も、「へえ~こんな理論あるんだ~」って思いながら読んでましたw

 

また、書いてある内容を目次から引用するとこんな感じです。

第一部 幸せなキャリアをつかむ

第二部 幸せな関係を築く

第三部 罪人にならない

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

こんな人にオススメ

  • これから就職や転職をする人
  • 周囲の人と良い関係を築きたい人
  • 犯罪者になりたくない人
  • 経営学に興味がある人(経営学部の学生、大学進学を控えた高校生など)

上の目次に書いてある通り、キャリアや人との関係について興味がある人や、犯罪者になりたくない人にはオススメできます。

特に、この記事では「キャリア」について焦点をあてて書いていきます。

 

また、「経営学の理論を人生やキャリアに応用する」という本であるため、経営学に興味のある人が読んでも面白いと感じられると思います。

 

現在、経営学部に所属している人が読んだら、今受けている授業がもっと楽しくなるかもしれません。

 

実際に、僕は大学で経営学を学んでいるのですが(一応所属は経済学部だけど経営学も勉強してる)、本書を読んで「経営学ってなんかおもしれー!!」って思いました。

で、今までの授業の資料とかちょっと読み返したりしましたw

 

他にも、大学進学を予定していて経営学に興味があるって高校生の人も読んでみてください。

本書を読んで面白いと思えたら、経営学部に進学してみると楽しいかもしれません。

モチベーションを上げる要因:衛生要因と動機づけ要因

良いキャリアをつくるには、自分がどんなことにやる気が持てるのか理解することが大切です。

そして、「自分が何によってやる気を出すのか?」といった質問に答えるために衛生要因と動機づけ要因を使った理論を使います。

衛生要因

衛生要因っていうのはこんなものです。

仕事には、少しでも欠ければ不満につながる要因がある。これを衛生要因と呼ぶ【衛生状態が悪ければ健康を害するが、衛生状態がよくても健康が増進されるわけではないことからつけられた呼び名】。ステータス、報酬、職の安定、作業条件、企業方針、管理方法などがこれにあたる。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

つまり、衛生要因は賃金や定時で帰れるみたいな条件のことですね。

また、これらは一見してわかりやすい条件ですね。

 

そして、衛生要因が不足していると仕事に不満を持つけど、衛生要因が一定以上満たされているからと言って仕事に満足するようになるわけではないって本書には書いてあります。

 

確かに、賃金などの条件が満たされていても仕事に満足できないっていうのはなんとなくわかります。

 

僕は、飲食店でのアルバイトを2回ほどしたことがあるのですが、それらのどちらも長く続きませんでした。

1回目は店長がウザかったのでやめて当然なのですが、2回目の方は特に不満もありませんでした。

 

しかし、不満は特になかったけど、面白かったわけではないので長く続きませんでした。

2回目のほうは賃金もそれなりにあったし、人間関係やシフトにも特に問題はなかったので不満はなかったのですが、バイトしていて楽しくなかったです。

 

このように、衛生要因が満たされていないと不満の原因になるけど、満たされていても満足の要因になるわけではないです。

動機づけ要因

一方で、動機づけ要因はこんなものです。

ではわたしたちを心から満足させるもの、つまり仕事への愛情を生み出す要因はいったい何だろう?これが、ハーズバーグの研究で、「動機づけ要因」と呼ばれるものだ。動機づけ要因には、たとえばやりがいのある仕事、他社による評価、責任、自己成長などが含まれれる。自分が仕事に有意義な貢献をしているという自負は、仕事そのものに内在する条件がもたらすものだ。動機づけは、外からの働きかけや刺激とほとんど関係がなく、自分自身の内面や仕事の内容と大いに関係がある。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

要するに、動機づけ要因はやりがいや面白さっていう言葉では表現しにくいものですね。

動機づけ要因が満たされていると、仕事に満足感を持つようになります。

 

確かにこれもなんか納得できます。

 

僕は、バイトはお金をもらえても長く続かなかったのですが、部活の方はお金をもらえるどころか支払っているにも関わらず長く続いています。

 

バイトで単純な作業を機械みたいに続けるのは報酬がもらえても面白くなかったですが、部活で自分の技術を向上させたり仲間と競い合うっていうのは報酬がなくても面白かったです。

他にも、部活の仲間から自分が評価されているのもやる気につながっていました。

 

このように、動機づけ要因が満たされていると仕事に満足感を持てるようになります。

動機づけ要因について考えてみよう

そして、著者はこう主張します。

動機づけ理論は、ふだん自分に問いかけないような問題について考えよと、私たちを諭している。この仕事は、自分にとって意味があるだろうか?何か新しいことを学べるだろうか?だれかに評価され、何かを成し遂げる機会を与えてくれるだろうか?責任を任されるだろうか?―これらがあなたをを本当の意味で動機づける要因だ。これを正しく理解すれば、仕事の数値化しやすい側面にそれほど意味を感じなくなるだろう。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

 「報酬みたいなわかりやすいものに執着するのではなく、自分をやる気にさせるもの・楽しませてくれるものは何か自分に問いかけてみよう」ってことですね。

 

他にも、本書には金銭といった衛生要因が満たされているのに、さらに金銭を求めていくとそのループから抜け出せなくなるよって書いてあります。

 

これから就活をする人とか転職をする人は、衛生要因だけでなく、動機づけ要因について改めて考えてみるといいのかなって思います。

 

僕はもう内定が出ちゃってるので、これからの仕事で動機づけ要因を満たせるようにしていきたいと思います。

自分なりに仕事の意味について考えたり、新しいことを積極的に学びにいったりして楽しめるように工夫したいです。

キャリアをつくるふたつの戦略:意図的戦略と創発的戦略

自分が何に対してやる気を出せるのかわかったら、次はそれを満たしてくれるキャリアを見つける必要があります。

そして、そのために意図的戦略と創発的戦略といった考え方を使います。

意図的戦略と創発的戦略とは?

意図的戦略とはこんな戦略のことです。

一つめの源は予期された機会、つまり前もって予見し、意図的に追及することができる機会だ。

(中略)

このような予期された機会を中心とする計画を実行するとき、意図的戦略を推進しているという。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

簡単に言うと、自分が「これをやろう」とあらかじめ思っている計画が意図的戦略ということですね。

 

一方で創発的戦略はこんなものです。

だが一般に、修正された戦略は、企業が予期されない機会を追求し、予期されない問題を解決するうちに下す、日々の様々な決定が凝縮したものであることが多い。このようにして形成される戦略は、創発的戦略と呼ばれる。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

ちょっと難しいですが、簡単に言うと、事前に立てた計画とは違う計画のことを創発的戦略って言います。

 

僕の場合、大学に入学した当初は「高校の時と同じく帰宅部でいいか」って思っていたんですが、この「帰宅部を選択する」っていうのが意図的戦略です。

 

しかし、サークル・部活動の怒涛の勧誘を受けているうちに、「なんか面白そう」って思えるような部活に出会い、結果的にそこに入部します。

この、「入部する」っていうのは創発的戦略ですね。

 

こんな感じで、あらかじめ計画していた戦略が意図的戦略、なんかいろいろあって最初と変わってしまった戦略が創発的戦略って感じですね。

どっちの戦略を選べばいいの?

本書には、これら2つの戦略を選ぶ基準についても書いてあります。

 

まず、意図的戦略をとる基準については、こう書いてあります。

あなたの求める衛生要因と動機づけ要因の両方を与えてくれる仕事が、すでに見つかっているなら、意図的な手法をとるのが理にかなっている。

(中略)

予期されない機会に合わせて戦略を修正することは忘れて、意図的に設定した目標をどうやって達成するかに、思考を集中しよう。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

つまり、「自分のやりたいことがすでに見つかっている場合には意図的戦略をとれ」ということですね。 

 

続いて、創発的戦略についてはこう書いてあります。

反面、こうした条件を満たすキャリアがまだ見つかっていない人は、道を切り拓こうとする新興企業のように、創発的戦略をとる必要がある。別の言い方をすると、人生で実験せよということだ。一つひとつの経験から学びつつ、戦略を修正していく。これをすばやく繰り返すのだ。これと思う仕事が見つかるまで続けよう。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

これは意図的戦略とは逆に、「自分のやりたいことがまだ見つかっていない場合には、創発的戦略をとっていろいろと経験してやりたいことを見つけろ」ってことですね。

 

また、本書には「象牙の塔に閉じこもり、問題をじっと考えていれば、いつか答えがひらめくというものではない」と書いてあります。

 

確かに、自分に何が合うのかは考えるだけではわからないと思います。

行動してみることが大事ですね。

 

僕も、大学で面白そうな部活に出会えたのは行動してみたからです。

勧誘されたところにとりあえず行ってみたおかげで、マジで面白いと思えるような部活に出会うことができ、大学生活を楽しめました。

 

やっぱり、新しいことに挑戦してみる姿勢って大事ですね。

最後に:戦略を実行に移そう

以上がキャリアを選ぶときの考え方ですが、重要なのは自分が選んだ戦略を実際に実行するってことです。

 

そして、戦略を実行することについて本書にはこんな風に書いてあります。

自分が心から実行したいと思える戦略を、実際に実行しているかどうかを確かめるには、どうすればいいだろう?自分の資源が流れている場所に、つまり資源配分プロセスに目を配ろう。

引用:「イノベーション・オブ・ライフ」

 ※ここでいう資源とは、時間、労力、能力、財力といったものです

簡単に言うと、「自分の設定した戦略に力を注いでいるか」ってことですね。

 

僕の今までの経験からも、自分のやりたいこと/やるべきことに力を注ぐのは大事だと思います。

 

僕は大学受験の時に勉強にあまり力を注がず、ゲームばかりしていたので第一志望の大学に落ちました。

 

一方で、大学の部活動にはそれなりに力を入れたおかげで、始めた時とは比べ物にならないくらいうまくなることができました。

といっても、まだまだ下手くそですがw

 

こんな感じで、力を注がないとうまくいかないし、力を注げばその分だけうまくいきます。

無駄なことにとらわれず、実行すべきことに集中しましょう。

自分にとって本当に大事なことに集中するためには、「エッセンシャル思考」っていう本がオススメです。

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