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ストレスが悪者にされた理由と経緯をざっくりまとめてみた

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こんにちは、ポルスクです。

 

以前、ストレスに対する考え方を変えてストレスを活用できるようになろう、という記事を書いたのですが、今回はなぜストレスが悪者になってしまったのかについて書いていきます。

 

スタンフォードのストレスを力に変える教科書』には、ストレスの活用法だけでなくなぜストレスが悪者にされたのかといったことについても書かれていたので、それについてちょっとまとめてみます。

 

ストレスが悪者にされたきっかけに興味がある人はぜひ読んでみてください。

ストレスが悪者になったきっかけ

そもそも、なんで僕たちはストレスを良くないものだと考えているのでしょうか?

 

そのきっかけは、ひとりの科学者の研究だそうです。

ハンガリーの内分泌学者であるハンス・セリエという科学者の、ストレスに関する研究によって、人々の心にストレスに対する恐怖が生まれてしまったのだそうです。

 

ストレスが悪者にされたおおまかな流れはこんな感じです。

  1. ラットに過酷な状況(休みなしに運動をさせる、騒音を立てる、毒物の注射など)に置いた結果、ラットは病気になって死んでしまった
  2. 理論上は、人間もラットと同じようにさまざまな苦痛が原因で病気になると考えた
  3. ストレスを「外部からの刺激に対する体の反応である」と広く定義した
  4. ストレスが人間の健康に及ぼす悪影響に関する論文を出した

かなり大雑把なまとめですが、まとめるとこんな感じです。

 

ここでのポイントはこの2つです。

  1. ストレスが体に悪影響を及ぼすと知らしめたこと
  2. ラットの実験では極端なストレスを与えたにも関わらず、ストレスの定義が大きすぎたこと

 

定義が広すぎたことについて、本書にはこんな風に書いてあります。

つまりこの定義にしたがえば、毒物の注射や、外傷や、過酷な実験環境などに対する反応だけでなく、行動や適応を要する日常的なできごとに対する反応までも含まれることになります。最初にセリエがストレスをこのように定義したために、現代人にとってストレスは恐怖の対象となってしまったのです。

参考:『スタンフォードのストレスを力に変える教科書

 

つまり、極端な状況でしか実験していないにも関わらず、ストレスが日常のいたるところに潜んでいるとしたことが、僕たちがストレスを嫌うようになった原因です。

誰だって、日常のあらゆる刺激が病気のもとになる、なんて言われたら怖いですからね。

ストレスに対する考え方を改めよう

このように、ストレスに対するちょっとした誤解によって、僕たちはストレスを悪いものだと考えるようになりました。

 

実験ではストレスによってラットが病気になりましたが、僕たちはそれらの実験みたいな過酷な状況に常にさらされているわけではありません。

そもそも、実験はラットで行われましたが、僕たちは人間なので同じようになるとは限りません。

 

ストレスの誤解について、本書ではこう書かれています。

ストレス研究にはいまだにハンス・セリエの負の遺産が見られ、ストレス研究のほとんどは、人間ではなく実験動物を対象に行われています。こんにちに至るまで、ストレスが健康にもたらす害について、これまであなたが見聞きしたことの大部分はラットを用いた研究事例にもとづいています。しかし、実験用ラットが経験するストレスは、人間が日常生活で経験するストレスよりもはるかに強烈です。もし貴方が実験用ラットだったら、ストレスの多い一日というのは、こんな感じになるでしょう。

突然、何度も容赦なく電気ショックを与えられる。つぎに水の入ったバケツに投げ込まれ、溺れそうになるまで泳がされる。やがて、ケージのなかにひとりで閉じ込められる。または、ほかの大勢のネズミと一緒にケージに入れられ、少ないエサを奪い合う。

これはストレスなどではありません。ラット版『ハンガー・ゲーム』です。

参考:『スタンフォードのストレスを力に変える教科書

 

ということで、ストレスが心身に悪影響を与えるという情報を見たら、その根拠とされる実験が人間に対して行われたものなのかしっかり確認するようにしましょう。

また、その実験で取り扱っているストレスが極端なものでないか調べておくといいですね。

 

「死ぬ直前までラットに電流を流す実験を何日も続けたら、病気になって死んだ」、なんて言われても、普段からそこまでのストレスを感じている人はあまりいないでしょうし。

 

また、ストレスは悪影響だけでなく、逆に良い影響を与えることもあります。

例えば、こんなものがあります。

  • 脳が活性化し、注意力や集中力が高まる
  • 人を信頼できるようになり、利他的になる
  • 似たようなストレスに対する免疫ができる

 

ということで、ストレスを単純に悪いものだと思っている人は、ストレスに関して考え方をちょっと改めてみましょう。

ストレスは思ってる以上に複雑なものだということがわかりました。

最後に:ストレスについて理解が深まった

以上が、ストレスが悪者にされた理由です。

 

かなり過酷な実験の結果を、普段の生活で生じるストレスと強引に関連付けたことが良くなかったようですね。

ストレスに関して、論理の飛躍がここまでの影響をもたらしていたとは思ってもいませんでした。

 

ストレスが悪者にされた経緯を知ったことで、ストレスについての理解がちょっと深まった気がします。

ストレスについて知識を深めたい人はぜひ読んでみてくださいね。

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